料金なら Aqua Voice、データの扱いの分かりやすさなら Typeless
公式に確かめられる事実だけで言うと、次のように分かれます。
- 無料でたっぷり試したい・料金を抑えたいなら Aqua Voice。有料の月払いは $12 で、Typeless の $30 の半分以下
- 音声を保存しない・学習に使わないことを、はっきり書いてある方がよいなら Typeless。データの扱いのページに明記されています
- 日本語の言いよどみの扱いを重視するなら、Typeless は公式に「えーと」「あの」の例を挙げています。Aqua Voice は日本語への対応をうたっていますが、言いよどみの除去は公式には書かれていませんでした
ただし、これは公式の書き方の違いで、実際の質の違いではありません。両方とも無料で試せるので、自分の話し方で確かめるのが一番です。
月払いなら Aqua Voice が半分以下、年払いなら差は小さい
| Typeless | Aqua Voice | |
|---|---|---|
| 無料 | 週ごとの語数の上限あり(数は確認できず) | 1,000 語まで(カード不要) |
| 有料(月払い) | Pro $30 | Pro $12・Max $24 |
| 有料(年払い) | Pro 月 $12 相当 | Pro 月 $10 相当・Max 月 $19 相当 |
| 法人 | Enterprise(要問い合わせ) | Business 1 席 月 $24(年払いなら月 $19・2 席から) |
| 円の表示・税込か | 確認できず | 確認できず |


二つの料金ページを並べると、大きく書かれた金額はどちらも年払いのものだと分かります。
- Typeless の Pro: 大きく $12、その下に小さく「$30 月額請求時」
- Aqua Voice の Pro: 大きく $10、右上の切り替えを月払いにすると $12
つまり、月払いどうしなら $30 と $12で大きな差があり、年払いどうしなら $12 と $10で差は小さくなります。どちらもドル表示で、Typeless は日本語の料金ページでもドルでした。
どちらも日本語に対応。作り込みの度合いは公式からは分からない
Typeless は日本語の公式サイトとヘルプがあり、言いよどみの例として「えーと」「あの」を挙げています。Aqua Voice は FAQ で日本語に名前を挙げて対応をうたい、サイトにも日本語の切り替えがあります。
どちらも「日本語に対応」とは書いていますが、日本語の整え方をどこまで作り込んでいるかは、公式の説明からは分かりません。敬語の文章にしたい場合の考え方は、「話した言葉を敬語の文章にするには」にまとめました。
あわせて読みたい話し言葉を、整った敬語の文章にするには。AI音声入力の「整える」と「書き換える」の違い。声で書いたメールを、そのまま取引先に送れるか。決め手は敬語です。音声入力の道具には、話し言葉を「整える」ものと、文体まで「書き換える」ものがあります。違いを知っておくと、道具の選び方と話し方が決まります。
同じ例文では、どちらも言いよどみを消した
同じ例文「来週の打ち合わせは、えーと、火曜か水曜の午後でお願いできますか。資料は前日までに共有します」を、それぞれ一度話して試しました。1 回だけ試した例で、精度の比較ではありません。


| Typeless | Aqua Voice | |
|---|---|---|
| 「えーと」 | 消えた | 消えた |
| 疑問の「?」 | 付いた | 付いた |
| 読点(「打ち合わせは、」) | 付いた | 付かなかった |
| 改行 | 2 つ目の文の前で改行 | なし |
この例では、どちらも言いよどみを消し、ほぼそのまま送れる文になりました。違いは読点と改行の入れ方です。
データの扱いは、Typeless の方が説明が明快
| Typeless | Aqua Voice | |
|---|---|---|
| 処理 | クラウド。音声はすぐに破棄 | クラウド(オフラインは環境とモードによる) |
| 音声の保存 | 保存しない | 確認できず |
| 文章の保存 | 履歴は端末の中(クラウドの同期を選んだ場合を除く) | Privacy Mode が切れていると、製品の改善に必要な範囲で保存することがある |
| 学習への利用 | 自社も第三者も使わない | 確認できず |
| 法人向けの保証 | 確認できず | Business は Zero Data Retention。SOC 2 Type II・ISO 27001 |

Typeless のページは、最初の項目「Zero Data Retention」に音声は保存しない・自社も第三者も学習に使わないと、一文でまとめています。Aqua Voice は、プライバシーポリシーの中にPrivacy Mode を切っていると、製品の改善に必要な範囲で文章を保存することがあると書いています。
データの扱いは、Typeless の方が個人向けの説明として明確でした。Aqua Voice は Privacy Mode の初期設定が公式には書かれていないので、使う前に設定を確かめることをお勧めします。ローカルとクラウドの違いそのものは、「ローカルで動く音声入力は安全か」で詳しく書いています。(ここでいう「ローカル」とは、音声をインターネットに送らず、手元の Mac の中だけで文字にする仕組みのことです。音声は Mac の外に出ません。)
あわせて読みたいローカルで動くAI音声入力は安全?ローカルとクラウド、それぞれの限界。音声を外に出さない「ローカルでの処理」は、安心できる選び方です。ただ、Mac の性能には限りがあり、聞き取りと整える質に差が出ます。クラウドで処理する道具を安心して使うには、どこを確かめればよいのか。両方の限界を並べて考えます。
どちらも Mac・Windows・iPhone・Android で使える
どちらも Mac・Windows・iPhone・Android に対応しています。Typeless は Linux にも対応しています。Apple シリコンか Intel かの条件は、どちらも公式には書かれていませんでした。
第三の候補として、敬語を話したまま残す SayonaraType もある
二つを比べて、「言い換えまではしてほしくない」「整え方を自分で指示するのは手間」と感じた人には、私たちが作っている SayonaraType(自社の製品)も候補になります。
- 意味と敬語の度合いは話したまま、言いよどみ・言い直し・句読点と改行などを整える
- 円・税込: Pro は月 ¥3,300、年払いなら月 ¥1,925。無料の Starter は週 約4,000 文字まで
- 音声と文章を当社のサーバーに保存せず、学習に使われない設定で処理する
いまは Apple シリコンの Mac(macOS 14 以降)だけで、Windows と Intel の Mac への対応は準備中です(公式サイトの表示)。
二つで迷ったら、12 本の比較も見ておく
二つのどちらもしっくりこない場合や、ローカルで処理する道具も比べたい場合は、12 本を同じ項目で並べた「Mac の音声入力アプリの比較」をどうぞ。
あわせて読みたいMac の音声入力アプリ 12 本の、最新比較まとめ。(2026年10月)話した言葉を、そのまま送れる文章にしたい。その目的で Mac の音声入力アプリを選ぶときに見るべき点を四つに絞り、各社の公式ページに書かれていることだけで並べました。聞き取りや整え方の質は、この記事では比べていません。
SayonaraType
話すだけで、そのまま送れる文章に。
Mac の音声入力アプリ。週 約4,000文字まで無料です。
調べ方
両社の料金ページ・FAQ・データの扱いのページ・プライバシーポリシーを 2026-10-23 に確かめました。料金は 2026-10-25 に確かめ直し、画面を撮りました。聞き取りや整え方の質は測っていません。
出典
- Typeless 料金(typeless.com/ja/pricing)・データの扱い(typeless.com/data-controls)2026-10-23 確認
- Aqua Voice 料金(aquavoice.com/pricing)・FAQ(aquavoice.com/info/faq)・プライバシーポリシー(aquavoice.com/privacy)2026-10-23 確認
